鍵と暮らし

鍵の色々なこと

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鍵の歴史

鍵は、現代では多くの場合で一人一つもつ必要があるものではないでしょうか。都市部ではその傾向は近年より顕著に表れてきているように感じます。
また、鍵について連想すると家の鍵を思い浮かべる人が多いと思います。都市部である大阪や東京はやはり家の玄関の鍵が多いかもしれませんが、鍵はいろいろなものに設置されていますので、その実、鍵を開けたり交換できる鍵屋さんは現代ではなくてはならないものの一つなのかもしれません。 日本では鍵のことを錠とも呼びます。

最も日本で古い鍵というと、1998年に大阪府羽曳野市にある野々上遺跡から出土された「海老錠」という鍵が最古の鍵とされています。意外と最近に見つかったこの海老錠ですが、実は奈良県にある正倉院にも古くに唐から伝えられたとされている海老錠が保管されています。今でこそ鍵や、錠と呼ばれていますが、古では鎖、輪、鎰などとの文字でもあらわされていたと言います。

江戸時代の日本では、庶民にとって鍵はまったく必要のないものであったとされています。確かに時代劇など時代物のドラマや映画、小説を見ていても家に鍵をかけるシーンを見たことがないような気がしますね。 その理由としては、治安が良かった事と、内側からの心張棒で事足りていたからのようです。さすがに蔵などには錠が施されていたようですが、形だけであまり鍵の意味はなさないものであったと言います。